先日テレビで放映されていた、ピーターユスティノフポアロの「ナイル殺人事件」を観た。
原作「ナイルに死す」は、ずいぶん前に読んで、何て面白いんだと思って、繰り返し読んでいた。
原作を読んでいると、映画化されたものになかなか手が出なくて、今までちゃんと通して観たことがなかった。
今回録画して少しずつ観た形だけど、きちんと観たら、面白かった。
原作より登場人物を減らし、コンパクトにまとめているけれど、大事なところを押さえて、上手く作ってあると思った。
昔読んだときには思わなかったが、被害者たちについて、殺されるには訳がある、みたいなニュアンスで描かれて、同情が薄いように感じられて、理不尽に思った。
推理小説で被害者に感情移入させられるのもしんどいかもしれないけれど。