録画していた映画「ある愛の詩」を観ている。
昔、名画座で、ゼッフィレリ「ロミオとジュリエット」と二本立てで観て気に入って、原作の和訳を繰り返し読み、テレビ放映をビデオ録画したものも何度も観た。
しかし、冒頭で、主人公がラドクリフの図書館で借りようとしていた本が、ホイジンガ「中世の秋」であることに今初めて気づいてびっくりしている。
ホイジンガは、昔、「朝の影の中で」を書店で何となく手に取って買い、読んだのだ。以来ホイジンガという名前を見ると、何ともあたたかいような気持ちになる。
「中世の秋」は、名著なんですねと書名だけ覚えていたが、米国の大学生が試験の為に読まなければならない本だと思うと親しみがわいた。挑戦してみようかな。

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「ある愛の詩」「タイタニック」の内容を含むので隠します 

ジェニーがパリで師事することになっていたのがナディア・ブーランジェだったことにも驚いた。
私は音楽に詳しくないが、評伝「ナディア・ブーランジェ」(スピケ著、彩流社)を図書館で何気なく手に取って読み、いい先生だなあと感銘を受けて名前を覚えていたのだ。これを読んで、弟子であるキース・ジャレットの平均律クラヴィーア曲集の配信を買って聴いたりもした。
ブーランジェに教わるという機会を捨てたのか!と惜しく思ってしまって、この物語への印象が変わってしまった。
オリバーがロースクール入学を遅らせてパリについて行く方がよかったんじゃないの、その方が二人ともキャリアを身につけられる可能性があったのでは?
ジャックとローズ二人とも板に乗れば良かったのに、の件と同様にフィクションに熱く悔しがってしまう。流石大ヒット作である。

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