Where are you from?の話
どこ出身?っていうこの質問、わりとセンシティブになりがちなんだけどここはカナダの大都市、だいたいの人間が外から来ているゆえに、日常会話頻出テーマでもある。
そこで私はだいたい誰にでも無差別に「モントリオールの出身ですか?(Are you from Montreal?)」という言い方をしてるんだけど(そいえば明言したことはなかったけどここはモントリオールです)、しかし面白いのはこの質問に「まさか!違うよ~」って答える人の中には私が思う”地元の人”がめっちゃいるという事実です。
というのも”地元の人”はモントリオールを「モントリオール島」=中心街の部分だけだと思っているので、つまり橋を一本渡ったところの出身の人とかは「私はモントリオールの出身ではない」って答えるので。私から見たらバリバリの地元の人(=モントリオールの人)だけどそれは私が外から来た人だから解像度が低いだけなのだった。
じっさい
Where are you from?と聞かれるのがマイクロアグレッションになるのは主にそこで生まれ育った人(fromもなにもずっとここにいるじゃんの人)であって私はすっかり大人になってから本当に「来た」人だからWhere are you from?と聞かれるのはぜんぜん問題ないというかむしろ最近は聞かれる前に自己紹介時点で言ってる。私の名前は〇〇です~珍しいですか~これは日本の名前なんですよ~って。
そこまでしても日本に住んだことあるの?日本語喋れる?など聞かれることもある(名前にのみルーツがある人も多いから)。モントリオール住民、誰がどこから来て何語を喋れて(英語が苦手でも地元民でないとは限らない、仏語話者かもしれないし)何がどうなっているのかかなり詳しく聞かないとよくわからん。
「異国から来た人」のポジションじっさい便利なんだよな。話題になるから。私の仕事は周囲に溶け込むことでなく皆の興味の対象になることだし。