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フェミニズム映画とは何みたいな話(再) 

いやなんか前トゥートではPoor Thingsがフェミニズム的に見えるって話したんだけど私の中で疑義もあって、というのも「男の愚かさ」を自虐的・内省的に描いた作品ってフェミニズム的って言っていいのかな?って。

男性クリエイターの中に「男の愚かさ」についてめちゃ表現したい層が一部存在している波動はけっこう感じてて、そういう自己批判的(時にマゾヒズム的?)な視点ってたしかにフェミニズムと通じるもの多いだろうけど、しかしそこにおける興味の対象ってあくまで「男」であってそれ以外のものじゃないんだよなっていうか、結局はお前の話かよ!みたいなとこある。

「男」の愚かさを描きたい物語における対立概念としての「女」って、それはそれでまた人間じゃないみたいなとこあるだろうし。男の愚かさを罰するための概念みたいなやつだから。Poor Thingsはその波動ちょこっとある。ミクロンくらい。愚かな男への解像度ののほうがベラへの解像度より高いやろ疑惑。

そういやなんでこう思ったかを思い出したので追記(すごいネタバレ)。 

いやそうそう最後のあの羊の脳inクソ野郎のとこ。あの展開で一番ヤッター!という興奮を感じるの、あの夫っていうか羊人間側の目線でしょ!?って思ったからだった。ベラ側の目線からしたらあれ別に興奮はしないじゃんというかオチにくるほどのことではないじゃん(例えば世界を変えるという目的とかに比べれば)。あの結末って「男」側の目線に立った時に一番マゾヒスティックなカタルシスあるなって思って。最後でなんかちょっと趣味というか何かがただ漏れてた。そんな鑑賞の思い出です。

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