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ネトフリに「プリティウーマン」があったのでそういえば見たことなかったな~と思って見てるんだけど、すごい金の暴力。力がすべてを解決するのがアクション映画なら、金がすべてを解決するのがプリティウーマン。こんなにも無邪気に金の力を信じていた時代が我々にもあったんだ。

金がすべてを解決する映画見てて楽しいかといえば、銃で人を殺しまくる映画を見てて楽しいのと同じように楽しい。同じくらいのモラル感である。

あっ「プリティウーマン」見終わりました。いやーすごい映画だった。誰か真剣に(パロディとか批評目的ではなく)リメイクしてくれないかな。2020年代にこれを素敵なロマンスとして成立させるには何が許されて何が許されないのかその限界に挑んでほしい気持ちある。

「プリティウーマン」のすごさ 

って本当に最初から最後まで金が(そして金だけが)すべての問題の根源なところで、ビビアンがセックスワーカーやってるのもお金に困ってるからっていうだけだし、ビビアンの「変身」も別に教養を身につけたとか自立心が芽生えたとかそういう要素はなく(そもそもエドワードは”ピュア”なビビアンが好きなのでそういう要素必要ない)本当に身に着けてるものが超高級になったってだけだし、エドワードが白馬の王子様たりえるのもビビアンにより良い暮らしを約束できるからだし、たとえ建前だけでも「金で幸せは買えない」とか「あなたがたとえ一文無しでも愛してる」みたいなエクスキューズが一切存在しないんですよね。

ビビアンは自分に今までとは違う人生を約束してくれる白馬の王子様としてのエドワードが好きだし、エドワードは自分を癒してくれるかわいいペット(たまに自分の人生観を変えてくれたりする。これはペットを飼った人はだいたい経験します。何かをちゃんとお世話するという経験は人を変えるので)みたいなビビアンが好きだし、この需要供給一致カップルに対するジャッジメンタルなメタ目線がぜんぜんない。それがすごい。

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