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「オッペンハイマー」3時間チャレンジしてきました。 

ノーラン印の非直線的なナラティブで、オッペンハイマーが原爆を製造するに至る1920~40年代の経緯と、1954年の聴聞会、1959年の上院公聴会の3つのシーンがどんどんカットバックで交差していく。というわかりにくい構造のわりに特にわかりにくさもなく進んでいくのでさすがのストーリーテリングぢからだった。

で面白いのかというと面白いんですけど、それはアメリカが舞台のポリティカルスリラーとしてすごい面白いので、原爆が人類に残した爪痕みたいなことへの興味はごくごく浅く、題材のわりにえらいドメスティックな映画だなっていう気はする。でもそれが現実…というかあの時代、原爆の製造も使用もアメリカにとっては”我が国”イシュー(我が国の敵に対する強さ、我が国の防衛、我が国の我が国の以下略)であって人類へのなんたらみたいなことは興味もなかった。オッペンハイマーは科学者であって政治家じゃないからその身も蓋もなさがわからなかった。いやほんと人命や人間に対するこの程度の浅い理解であんなすごい武器とか作ったりしてたのか…って思いました。人類、人類に対する理解が一番足りてない。

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