そうだこれ前も言ってたんだけど、わたし宇宙開発モノがじつは苦手なんだった。いやなんかあのポジティヴさ…the right stuff的なやつ…厳しい選抜で選ばれし優秀な人間たちのチームワーク…みたいなやつを人類共通の価値みたいに描く感じがダメで。選抜主義って別に人間の最も良い部分でも代表的な部分でもないし、それと宇宙という普遍感との魔合体が私にとっては不協和音なんだと思う。

宇宙という未知、圧倒的な不可知と無、そういうものに相対するのは人間の英知とか勇気とかじゃなくて、人間の恐怖とか有限性とかそういうものじゃないかと私は思うかなあ。宇宙がエリートにしか手の届かないものだというのは（人間社会の現実としてはそうだとしても）概念としてはdoesn't make senseな気がするな。宇宙は、塵として消えるどうでもいい我々と共にあるものでは。