感想 『おぺら読本対訳シリーズ(55) ジャンニ・スキッキ/』おぺら読本出版
大きくて薄い同人誌的な感じで2420円は高い感じがするし、業間が狭かったりして少し読みづらい。
しかし、オペラの台本の対訳と、1299年のフィレンツェが舞台なので、その歴史的背景や町の様子の注釈や参考写真が資料として面白い。過去のオペラ上演の写真や舞台装置案のイラストも貴重だ。
これはオペラ自体が悪いのだが、60才の女性の登場人物をジャンニ・スキッキがけちな婆さんと呼ぶので、そのくらいの年齢の知人にこの本をあげるのはやめようと思う。フィレンツェの名所が出てくるのは楽しいのに残念だ。