感想 はにわ展
東博のはにわ展に行ってきた。すごく混んでいた。グッズ売場も行列。
埴輪は、土管のような円筒埴輪から、動物、武具、家、人物とさまざま。挂甲をコンパクトにたたんだ状態の埴輪や、親子猿に下から犬が吠えかかる像が付いた円筒埴輪が印象的だった。
複数体の「挂甲の武人」など、群馬で埴輪作りが盛んだったのか。細かく作り込まれ、かなり写実的になものもある最盛期を過ぎて、「踊る人々」は埴輪が廃れつつある古墳時代後期に地方で簡略に作られた。しかし顔立ちなどに魅力がある。
赤、黒、の彩色や、三角形や、うねるような文様から、縄文時代や土偶・土器からの継承が見て取れる。そこに三国や晋の文化を知る朝鮮半島の百済の人が渡来して、埴輪や古墳が最新文化として広まったのか?朝鮮半島との交流を抜きには埴輪や古墳を語れなさそう。
石舟のような物を囲む水道施設の埴輪や、女性の服装からは、飛鳥時代へ続く感じがした。
福岡の磐井勢力の石埴輪も2点あったし、木の埴輪もあった。