感想 テッド・クーザー×ジョン・クラッセン×柴田元幸『木に持ちあげられた家』
大きくて薄い絵本だけど、40年ほどの時間とエネルギーが詰まっている。
少し哀しい。人間の短い生の間にも万物が流転する。
テッド・クーザーの作品、もっと読みたい。
ごつごつして温かい手のような、ジョン・クラッセンの絵の質感。淡い、曙光のような色づかい。ズボンの線画にパウル・クレーやベン・シャーンを感じる。
柴田訳作品、人間に容赦ない。
自然が人間を圧倒するので、もしジェフ・ヴァンダミアが読んだらわりと気にいるのではないか。