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中国女性SF作家アンソロジー「走る赤」
2022年刊行時に購入してから1年半以上をかけて読み終わった。読みごたえあり。

chuko.co.jp/c-novels/book/2022

感想:走る赤 

一番好きなのは、noc「阿林」「夜明け方三時に僕はほのかに光り回転する正十二面体になる」の2作。前者は結婚が墓場で、後者はモラトリアムの不安と期待。幻想と現実のより合わさる無限的な世界。
蘇民「ポスト意識時代」は、社畜が読んで泣く。職業への適応が私を私でなくす。
夏笳「独り旅」、靚霊「珞珈」は、短編映画になったら多くの人に愛されそう。
その他の作品も、教育学、心理学で聞いた用語が出てきたり、言語や産業がメインテーマになるなど、「科学」が強めなのが好きだった。
「語膜」まで読んで、母子の物語がつらく、個人的に読むのがストップしていた。一人っ子政策の重さが思われる。でも、テーマとしてどんどん物語が生まれてよいと思う。
現代中国の女性の作家の作品、もっと読みたい。

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