ストランドビーストの感想
初めての美術館で、外観では広くなさそうな建物に、大きな動く展示が?と思ったが、ビーストが何体もいた。
特に作品のファンではないが、有名だしせっかくなので。10年以上前に美術雑誌で作品の写真を見たが、その後も多様に進化していた。キネティック・アートというか、インスタレーションというか、現代アートでこんなに人気のものが他にあるだろうか。
異様な見た目、管やチューブ、結束バンドなどホームセンターで販売しているような部品、からくり細工、ユーモラスな動き、バタバタシューシューという音。電気や電子の部品を使っていないのには驚く。
ラテン語の学名のような名前、かっこいいけれど覚えられない。進化の歴史や、ライフサイクルなど、設定がしっかりしている。
折りたたみタイプをNASAで技術利用を検討とあったが、地球外の地表での低重力、薄い大気、無風・強風の場所で使う改修がいるだろう。
これをオランダから世界各地に運んで組み立てる苦労を考えてしまう。
物理学を学んだアーティストということで、ドローイングは、工業製品のイメージ図のように精緻だった(一部、これ肛門ぽいけど子供に見せて大丈夫?と思った)
ビーストというふしぎないきものというノリの親しみやすい展示で、小さな子どもからお年寄りまで大好評だった。