フォロー

欧州の風習、年末のめでたさと暗さ 

ジェローム・K・ジェローム「骸骨」、日本語訳を読み途中だけど、クリスマスに浮かれる年末になぜ怪談を始めるのかという疑問があったところ、Tor.com の記事で少し納得した。厳冬の年末は、死と隣り合わせでもあった。
ディケンズの「クリスマス・キャロル」は、原作も恐ろしい死の使いが出てくるが、1988年の米映画 Scrooged (テレビ全盛期なのが時代を感じる)に出てくるホームレス状態の人のシーンが、昔見てからずっと忘れられない。
今もなお、寒さや飢餓を克服する知恵はあっても根絶できず、つらい冬が来ても戦争を止められない。
日々の暮らしに、祝いの日を設けると、生きてその日を迎えたことへの感慨と、祝えない人がいたことへの後ろめたさの、対比が強烈になる。狂う心を怪談で慣らす。祭りの陰で死を思う。
一休の「正月は冥土の旅の一里塚…」を思い出すけれど、限りある命なればこそ、生きている間に、無用な苦しみは減らしていきたい。

tor.com/2023/12/22/how-the-hol

ログインして会話に参加
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。