Kaguya Books「京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色」を読んだ。
京都は、修学旅行とその後の旅行で何度か訪問したが、数日の滞在では神社仏閣巡りと抹茶スイーツで終わっていた。
編者の井上彼方さんにより、現代まで人々が暮らしてきた都市としての魅力が伝わってきた。

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「京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色」感想 

暴力と破滅の運び手「クラーク・ワークス」
筆名のインパクトの強い作家さんの作品を初めて読んだ。魔術師か捕食者のようなピアニスト、美しき生贄、願いを顕現させるテクノロジー。SFとアートと耽美が融合している。プロによる趣味の演奏会が実現する環境や、脇役の人が奮闘するのもいい。国際都市、芸術都市の側面。

溝渕久美子「第二回京都西陣エクストリーム軒先駐車大会」ギャグと思いきや、過去をしのび、街並みを愛する選手と家族たちが熱く、温かい。世界の人気観光地で発生している問題が寂しい。

藤田雅矢「シダーローズの時間」 植物園SF。シダーローズの鱗片のように重なり合う時間。観光客の自分は、平安時代と現代だけをつまみ食いしていた。もし次に京都を訪れることがあったら絶対に行きたい。

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