VRChatで女性(的)アバターを使う理由、ざっと7つほど浮かびます。④と⑤が多い印象ですが、個人的に⑥が衝撃的で、これは体験せず議論できないと思います。
①ただのアイコン
SNSのアイコンと同じ。ぱっと見好きなキャラだったから、くらいの感覚のひとは割といますね。
②性自認に合わせて
単に自分の自認に合わせてる。物理身体が女性ではないひとにとっては意味が大きいはず。
③性的指向のとりこみ
②の逆で、自分の指向を自己アバターに投影してる。際どい性的表現もありますね。
④コミュニケーション上のメリット
事実としてVRSNSでのコミュニケーションがとりやすい(警戒されにくく互いの距離をつめやすい)。大半のユーザーが女の子アバターを使ってる環境に馴染むという意味も大きい(最近は変わりつつある気もしますが)。
⑤自己表現(kawaii表現)
服装、アクセサリ、髪型などを楽しみたい。
⑥無垢、無害さへの憧れ
優しいセカイの住人でありたい。物理現実での強くあれという呪縛から解放されたい。なすちゃんこんちゃんという幼女アバターが人気な理由に思えます。
⑦創作表現
アバター改変や自作で、技術や嗜好を表現したい。絵師が女の子キャラを描く感覚に近い(女性キャラのほうが表現の幅が広いという実情)。
@ttt_cellule 「人間ではない存在」を表現したいのですが、たしかに人間が人外を表現することには異性配役に似た機能があるのかも知れませんね。ただ、女性を演じる男性が「女性らしさ」を追求するのとは違って、「人外らしさ」は人間には追求できないので、逆に「人間らしさ」の方をいかに剥ぎ取るかという引き算の工程になると思ってます。そのとき、合成音声の拙いイントネーションとか、デフォルメされたアバター像とかは、良いツールになるなとは感じているんですよね。
@ttt_cellule なるほど!そのとおりですね。その理解なら実践もできそう
@ttt_cellule 異界や人外を扱うとき、そこに笑いの要素があればぐっと広がりがでるんですよね。わたしにはそのセンスがないんですが
◆SF・幻想小説を書きます。中央公論新社『長安ラッパー李白』に「西域神怪録異聞」掲載。ほか「エリュシオン帰郷譚」(Rikka Zine)、「文学少女生成デスゲーム」(anon press)、「絶対思想破壊ミーム小夜渦ちゃん」(沈んだ名)などがあります。 ◆VRChat用ゴシック人外アバターをつくります。boothショップ彼岸のプロムナードにて「ゴシックドール ナラカ」「神骸アルラト」「御影夜ミクラ」「屍姫サナクタ」を販売中です。 ◆阿部共実、浄土るる、矢部嵩、ピノキオピーなどが好きです。