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川口自警団は成り立ちがフィンランドの「オーディンの戦士たち」(ネオナチ)のそれと似ているので、日本でも本格的に排外主義の時代になってくるのかなぁ、と恐怖心を抱いている。こういうときストリートレベルの解決を求めるならしばき隊は本当に心強いよね、とも思った。

遅ればせながら『夢中夢』聞き込んでいるんだけど、コーネリアスのアルバムの中では一番ピンとこない「歌モノ」アルバムで、しかし一概に嫌いとも言えず、通して何度か聴いたけど、よくわからない。もちろんすごくウェルメイドだったけど。ここがピンポイントで苦手というより全体的にちょっと・・・という感じなんだけど、シンセ・ウェーヴみたいなことやろうとしてるあたりは特に合わないなと思った。

田中美津さんは小熊英二の『1968』の自分に関する記述が嘘だらけって指摘を、(よりによって)Amazonのレヴューでしてて、それが一番印象に残っているんだけど、そのエピソードが既出だったので、亡くなったときには私は何も言わなかった。ある意味では活動家の鏡みたいな人だったとは思う。

情況って小山田圭吾さんの一件があったときのクイック・ジャパンみたいな売り方をしていて、その点で不快。ブント派云々以前にリニューアル後はずっと炎上商法でやってきてたでしょ。批判を批判で返すのではなくて、部数に還元してるわけじゃない。なのに、言及する人が後をたたないっていう。

岸田首相に対する評価ってどうしたって「右派としての」評価になっちゃうでしょ。たしかに不人気だったけど、前2者より「右派として」筋が通っていた。「右派として」やりたいことが明確だった。そうは思うんだけど、それだけなんだよ(安倍派を解体して、軍拡っていう)。ああ、ただメディアに手を入れなかったのは本当に偉いと思う。あれはたしかに矜持みたいなものを感じさせた。

YMOをマーティン・デニーまで先祖返りさせたセニョール・ココナッツの『Yellow Fever』は大好きなんだけど、タイトルがちょっと「黄禍論」を連想させるので、そこは微妙。
youtube.com/watch?v=pCWWm6vSHb

これもすごく面白い、隠れた傑作。この時期のテイ・トウワは埋もれてる感ある。
youtube.com/watch?v=H3YkvM11hW

ちなみに中原昌也さんの小説の「書きたくない・・・」って繰り返す内にいつのまにかそれがマントラみたいになっていって、自意識(もとい近代的主体)が消えていく、みたいな構造、いかにもポストモダン的だと思うけど、ゼロ年代、私はあれだったらボカロとか「歌ってみた」みたいな2ちゃん発の消費文化のほうがおもしろいと思っていた。下世話さと無意識さにおいて上だと(これには今はもうおもしろくないという含みがある)。

ルー・リードはジム・モリソンを嫌っていたそうだけど、ニコには好かれていたって事実もおもしろい。たぶんドアーズはアメリカじゃなくて実はヨーロッパ志向なんだと思うけど。

アラン・ドロンと言えばニコの息子が(父親にあたる彼について)ずっと「肉屋の息子」と呼んでいたことも有名ですね。そのくらい憎しみが深かったみたい。

ちょっと振り返ってみると、いつになく雑なことを言うようだけど、中原雅也さんや高円寺周辺の人たち、マゾンナやムイムイチキチや廃いゆー子みたいな人たちがゼロ年代からテン年代にかけてやってたことってノイズやスカムといったマイナーかつ同人的な文化系サークルの中ではやはり画期的なことだったと思うんだよね。それまではノイズの人たちってみんなゴシック一辺倒だったもの。私もご多分に漏れずイタリアのノイズ(Atrax MorgueとかStabat Mors)にハマってたけど、それにしても遅れてきた澁澤系みたいな人たちばっかりで、個人的には重苦しい空気を感じてたし、おかげでサドとかバタイユとかすっかり苦手になってしまったものね。そんな中ダダ的なナンセンスを打ち出したのが、日本の上に名前を挙げたような人たちだったんだよ。今はこのへんの人たちはダークウェブのほうに流れてるって風の噂で聞いたけど、確かなことは知らないし、もうあまり興味もない。以上、これといってオチのない話で、回想に過ぎませんが、それでも一つの証言ぐらいにはなるかもしれない。

「Suicidal」と書かれ、チャールズ・マンソンが中央にプリントされた白いTシャツを着た50代半ばくらい、口の回りの髭がつながっている目つきの鋭い男性が軒先でタバコを吸っていて、目が合ってしまった。うだるような暑さの中、私は額からだらだら汗を流しながら彼に向かって少し微笑んで会釈し、そのまま通りすぎた。そんな夏のある日の正午近く…

今は頭のいい右派がひっこんで、かつて「ネトウヨ」と呼ばれ嘲笑されていた層がいちばん厚くて、やたら力を持ってしまっているんで、とにかくあの人たちの力を削がないとダメだと思う。「クラフトワークは反日」にしても、左派が馬鹿だ馬鹿だと侮って相手にしないのはそれはそれで問題だと言わざるをえない。今みたいな分断が進んだ世の中では、何がどう間違っているのか、ちゃんと言われないといつまでも自分の認識を改める機会がないから。

『恋は双子で割り切れない』、量産型の恋愛ものかと思いきや意外にプロットがよく練られていて感心した。完全にノーマークだったけど、ラノベ進化してるっぽいですね。

そりゃイランの領土内で、ハマスの最高指導者が殺されたとなれば、イランとしては黙っているわけにいかないだろうよ。面子丸潰れだし。(イスラエルは)もうやることなすこと無茶苦茶。これが自衛で通るわけないだろう。

べべウ・ジルベルト『トランクイーロ(静寂)』日本語訳:國安真奈 

心穏やかに
静かに毎日を送ってる
私は世界が怖くないし
心配もしない
心穏やかに
静かに毎日を送ってる
私は死が怖くないし
心配もしない
病気が私を通り越していきますように
貧困が私を通り越していきますように
悪意が私を通り越していきますように
嘘と信じる心の欠如
妬みが私を通り越していきますように
不運が私を通り越していきますように
嫉みが私を通り越していきますように
不和と無知
心穏やかに
静かに毎日を送ってる
私は世界が怖くないし
心配もしない
通り過ぎていきますように
病気も
貧困も
悪意も
通り過ぎていきますように
妬みも
嫉みも
戦争の悲しみも
心穏やかに
静かに毎日を送ってる
私は世界が怖くないし
死も怖くない
心配もしない

genius.com/Bebel-gilberto-tran

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