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同志のエッセイには「(私は)ナショナリストと非国民の間の狭い波打ち際を歩いて行きたい」という名言があって、実際に彼はそうしてキューバという国にたどり着いたわけだよね。それもいい話だと思う。

中上健次にとってはそれが韓国だったり、ジャマイカだったりしたんだろうけど、ある種の物書きには母国に対してそういう「抵抗の拠点」が必要になるってことは感覚的にすごくよくわかる気がするよ。

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