モグワイのステュアートは、デーモン・アルバーンが何か言う度に穴があったら入りたくなるってインタビューで言ってたけど、ジョナサン・グレイザーの撮った『The Universal』のビデオとか観ると、ちょっと気持ちわかるんだよね。シニックを狙って滑ると普通にコケるよりダメージでかいっていう意味で。田中宗一郎はSNOOZERでデーモンを「カジュアルな着こなしが下手くそ」と評していた。象徴的な意味でそう言ったんだろうけど、着こなしに限らずデーモンって人はわりと不器用な印象がある。一方でブライアン・イーノがイギリス人はアバとか本当は好きなくせに人前ではバカにするって言ってて、それに通じる話のような気もするんだよね。地域差も、文化圏の違いもあるにせよ、モグワイのほうにある種の気取りがあるんじゃないかっていう。ロンドンからグラスゴーへは「ヴァージントレイン」で約630km、およそ5時間かかるらしい。