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氷室冴子版「落窪物語」
継子いじめ譚(というか継子いじめへの抵抗・復讐譚)の「落窪物語」。
姫のために動き回る侍女がメインキャラ。
復讐部分は陰湿でもあるけれども、わりとドタバタ感があっておもしろい。
カラーの挿絵も豪華でよかった。

同じ継子いじめのシンデレラと比べると、魔法使いや神仏の加護が出てこない。危機は人間の力(王子さまの権力を含む)で乗り越えるという意味で、近代的ヒューマニズムと相性がいいという指摘が昔からあるようだ。
bookclub.kodansha.co.jp/produc

源氏物語の場合は、貴族であること、豪華な生活がデフォルトで、たまに庶民の描写があっても、「こういう何もないさびれた感じも逆にいいですね」みたいな、ものめずらしげな視線が付いてくる。
おちくぼ物語の場合は、相手にふさわしい衣装や調度品がないのでがんばって用意するなど、「あってあたりまえ」ではない。

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