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埼玉にある原爆の図 丸木美術館でも関連して、ハンセン病の人びとを撮った在日朝鮮人の写真家・趙根在の企画展をやっていて、そちらも素晴らしかった。

子どもの頃は亜炭鉱で働いていて、その後ハンセン病療養所に足繁く通って患者たちと交流を深め、かれ以外では撮りえない写真を撮った人。やはり写真そのものが素晴らしく、観終わってすぐに図録を買い求めましたが、撮ることの暴力性に自覚的でものすごく配慮を重ねて撮っていたことや、家庭の事情で違法な児童労働につかねばならず、読み書きに苦手意識があったが上野英信のことばに救われたことなどが書かれていて読みごたえも非常にありました(全部はまだ読めていませんが)。

こちらも7日までですが、やはりハンセン病資料館とあわせて行くことを強くおすすめします。

丸木夫妻の原爆の図もはじめて実物をみましたが、すさまじかった…… 直後に描かれた一部から八部の、死者たちの凄絶な魅力……

丸木夫妻は原爆投下数日後に入市しているので、直接経験はしていない。そういう人たちが(だからこそ?)描き得たということ(丸木位里の妹である大道あやは決して描かなかった)、30年かけて核兵器のあらゆる死者たちを描いたこと、丸木俊は義理の母である丸木スマの不慮の死ののちに、その後継者として丸木姓を名乗りだすということとか、いろいろと考えてしまった。

そして丸木スマや大道あやの絵も生命力があふれだしていて、めちゃくちゃよかった。数は少なかったですが、二人はべつに美術館があるんだったかな。グッズにもなっていていろいろ目移りしたけど、まるっとしたカニのポストカードを買いました。

丸木美術館は駅からかなり遠いですが、すぐ下に川が流れていて、とてもいいところでした。また行きたい。

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