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この本を52%読みました。 - "日本の戦争と宗教 1899-1945 (講談社選書メチエ)"(小川原正道 著)
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日中戦争以降、仏教、キリスト教、神道などの戦争加担について。
前回読んだ部分でも、宗教の論理が国家礼賛/戦争賛美に読み替えられていることにびっくりしたけど、今日読んだ部分も衝撃的だった。

例えば密教でも…
「大東亜共栄圏内に八紘一宇の理想を伝えるのが弘法大師の思想だという信念が存在していたという」密教の団体があった。
他の仏教でも、政府と目的を同じくして、信仰によって現地人を懐柔する目的で布教が行われ、戦没者を悼むなどの宗教活動が行われた。

本格的に戦争が起きる前の段階で、キリスト教は一般市民からも国家からもスパイなどの疑いを掛けられていたし、少数ながら従わない者には弾圧もあり、弾圧を逃れるために国家に従った側面もあったけど。
各宗教での抵抗者は少数で、大多数は上の例の通り、信仰上の信念と国家を結びつけた。
(今読むと理解できなくて怖い)

で、国家に従わない宗教は『邪教』になる。
英語paganの政治性というか、西洋/キリスト教中心主義についての記事を読んだし、ホラーでもそういう『誰にとって異教なのか』という視点は、特に最近の作品では意識されてると思う。
日本でも、そういう『邪教』という考え方の国家性みたいなのってあるのかな。
邪教=カルト宗教として問題がどこにあるか…みたいな本は読んだことあるけど、『国家にとって』という視点は今まで考えたことがなかったから面白いなと思った。

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