「エルピーと推しの生活」読んだ。グッズのアナウンス、今月CDを何枚も買ってお金がないエルピーに「ペチねぇ」が言う。「働けばいいんだよ」。それでエルピーはお弁当工場のシフトを増やすっていう。(二話)https://ciao.shogakukan.co.jp/webwork/76113/
これなんかもう完全に「推し」が「小さな天皇」「小文字の天皇」なんだよね。プロテスタンティズムの倫理ではなく代わりにそこに居座ってるのは「推しの倫理」。そして「好き」という気持ちが簡単に新自由主義へと回収されていく。
私はこの漫画は「推し」の全肯定なのではなく、その異常さに対するある種の皮肉と読んだけれど。
「7月の世帯の消費支出5%減、2年5か月ぶりの大幅下落…「教育」「住居」2割減響く」(読売新聞オンライン)
そりゃこれだけ物価が上がればお財布の紐もぎゅってなるよね。
昔読んだ、変わった本の話。
昔、変わった児童書を読んだ記憶があって。
名前も覚えてないし中身もぼんやりとしか思い出せないんだけど、こんな感じ。
生まれた子を前に両親が驚き悲しんでいる。大変だ、この子は生まれつき両目がある……。
その国ではどうやら普通の子は目を持たずに生まれてきて、赤ちゃんの頃に役所?みたいなところで、目を「ぱちんと」はめ込んでもらうらしい。そうじゃない子は、何かとんでもない目に遭うんだったかな。
何とかその儀式?を誤魔化して、その子はすくすく育っていくんだけど、どうも周りの子たちと見えるものが違う。空の色が違ったり。違うことで「変だ」、と言われたりする。
最終的にはその子はその国を出していく。そこで終わりだったのか、他は覚えてない。
私は自分的に重要な部分だけ覚えて、しかも誇張してしまうところがあるので、もしかしたらニュアンスの違う話だったかもしれない。
ただ上記のようなエピソードが強烈に印象に残っているということは、私も「なんかみんなと見え方が違う」ということに、悩んでいたんだろうなと(現在も絶賛悩み中)。
「『普通がいい』という病」の著者の、泉谷閑示さんのお話。
なるほどな〜って思う。
「日本語では自己と対象の主客が合一的で、その間の境目があいまいです。話者は個人主義の欧米人のような確固とした主体を持っておらず、相手との関係によって話す内容さえも変化してしまいます。言い換えれば「誰」が言ったかはあまり問われない社会。「誰でも同じ意見である」「同じ価値観を持っている」という前提に立った社会であるとも言い換えることもできます。」
「−日本は「主語=私」がないという言語構造からして、環境に同調していく傾向を帯びていると。
泉谷:そうなんです。しかし面白いことに、インド・ヨーロッパ語族の言語も7世紀くらいまでは、やはり日本語と同じように主語というものはなかったのだそうです。しかし、そのうち動詞の活用が始まり、主語も登場してきた。英語では12世紀頃、主語の義務化が起こるようになってきた。それはムラ的だったヨーロッパの中世の社会が、「個人」に目覚めていった社会の流れと密接に関連しているわけです。」
https://business.nikkei.com/atcl/interview/15/238739/030200240/?P=2
「印象深いのは「デモをしたって、もう遅い。国が決めたことやから」と、タクシー運転手の男性が投げやりに放った言葉だという。大島さんはこう強調した。「『変わらない日本』の空気を象徴している。民主主義は制度としてあっても、根付いてはいない。自らが政治に参画し、物事を決めるという考え方が根付いていない」」
日本は民主主義っていうけど、自分たちで決めている感じ、しないもんな……。
国葬、私は特別扱いする理由がないと思うから基本的に反対。
それでも国会で議論した上での結論ならまだ分かるけど閣議決定でやってしまったのがさらに良くないと思った。
「どの立場の人が見てもモヤモヤする作品に仕上がりました。私自身、困惑しています。日本は大丈夫なのかな、って」
この大島監督のコメントがドキュメンタリーとしては最高な仕上がりなのではと期待したくなる。
「君は何故総理大臣になれないのか」の監督さんでもある。そしてお名前からそうなのかなと想像したけど大島渚監督の息子さんなんだ。
海外配信してくれないかなぁ。
安倍晋三氏の国葬から1年 大島新監督が新作ドキュメンタリー製作で感じた「事なかれ主義」:東京新聞 TOKYO Web
https://www.tokyo-np.co.jp/article/274444
「排除ベンチ」の排除に初めて成功…野宿者支援に取り組む市議が平塚駅前ベンチ改修に込めた思いは:東京新聞 TOKYO Web
いいことだ。こんな非人間的な「デザイン」は全て廃止すべき。
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