もしもメモ
「………」
魔術王ソロモン。
霊基グラフを見ると、確かに登録されているサーヴァントである。
けれど、それはあくまで「出会ったことがあるから」というだけであり、召喚に成功した、という訳ではない。
そもそも「登録されることはない」と言われていたため、おそらくここにあるデータも、召喚に必要な量のいくばくか…それこそ姿だけとか…しかないのであろう。
それでも。
「抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ…」
試さずにはいられなかった。
彼がいなくなり、霊基グラフにその姿を見てから。
マシュに隠れて何度試したか分からない。
会いたい。
一目でいいから。
一言でいいから。
また、会いたい。会いたいよ。ドクター。