#読了 『台湾文学コレクション1 近未来短篇集』
ハヤカワの台湾文学シリーズ。これはSFみが強い作品で、AIとかロボットネタが多くておもしろかった。介護ロボットが逃げ出した時とか、どうして? という理由とそれを追いかけるうちにわかっていく「ロボットに求められるもの」と「介護の実態」の剥離が人間社会の皮肉のようになっていてすごくおもしろかった。(介護職の身内がいると話は聞くからね……)
で、いちばんしゃべりたいのはバーチャルアイドル詐欺事件の方。バーチャルアイドルと詐欺。もっとやばい話かと思ったら、意外と真面目な方向に進む。そして人間が画面の向こうの存在を「推す」ことですすむ犯罪の怖さを実感する。
被害者たちは今でも「推していただけ」の感覚で物語るところもあるので余計におそろしかったし、SFというより本当にこれだけは現実と肉薄していると思った。
#マストドン読書部
これは面白かった本~ シリーズちゃんと読もうかなと思う
QT: https://novelskey.tarbin.net/notes/a2cqs0cqoa [参照]