子どもの時父親に連れて行かれてみた映画で『2300年未来の旅』というのがあって、地球環境が破壊されて人類がガラスドームの中の都市で生き延びているんだけど、資源が足りないから30歳になるとみんな死ぬことになっていて、その日が来ると宗教的な儀式で祝福されて喜びながら殺されていくんですね。
その儀式っていうのが子供心に怖くて怖くて、今でいうところのトラウマ映画というのになってますけど。
考えてみたら、70年代の時点で映画製作者が想像した2300年で核戦争だか環境破壊だったかで資源枯渇してるから30歳で死んでもらいますっていう世界と、たかだか金がないので歳をとったら安楽死してもらいましょうとか30になったら子宮を切ってもらいましょうみたいなことを現役の政治家が言い出したりする現在とどっちがディストピア味が高いんだろうってふと考えちゃいました。