『私の殺した男』(1932、エルンスト・ルビッチ)
今日見た映画の出だしのところがすごかった。オープニングクレジット明けの最初の5カット目までテレビ画面を写真に撮ってしまった。
1 凱旋門をバックに第一回第一次大戦急戦記念日 の字幕
2 祝砲が撃たれる
3 教会の鐘が鳴らされる
4 歓声を上げる人々
5 兵士たちのパレードを片足の無い人物の足元の隙間から捉える。
この間10秒もないと思うけど、この5カット目のインパクト、衝撃的だった。
無声映画から有声映画に切り替わった初期らしい視覚的な語り方と、戦争で片足を失った男の姿を直截に見せるプレ・コード時代らしい表現、、すごい。
お話は、戦場で敵兵(ドイツ兵)を銃剣で刺殺した元フランス兵が良心の呵責に苦しんだ挙句、その殺したドイツ兵の家族を訪ねて贖罪を求めようとする物語。最後はなんともやりきれないところに放り出されるところで終わってしまう。ええ、そこで終わるの??というところで終わるのも昔の映画の油断のならないところ。
私の殺した男(字幕版) https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09KQZGJ4T/ref=atv_dp_share_r_tw_a5775c5cb1ac4 [添付: 5 枚の画像]
エルンスト・ルビッチはコメディの巨匠だと思ってたら、こういうシリアスな映画も撮ってたのかというのも驚いた。メロドラマでもなんでも撮れそう。神。