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『悪党と呼ばれた男』(1951、マックス・ノセック)

わずか60分、低予算、二本立て上映の2本目という感じのB-movie。短い分、省略を効かせてグイグイと話が進む。結構面白かった。
盗みと少年院入りを繰り返して成人し刑務所入りした主人公が、母親の懇願もあって仮出所し、弟の始めた小さなガソリンスタンドで働き始める。しかし反省のない彼は銀行強盗を計画・実行する。一旦は成功するが、すぐに身元がバレ追われる身となる。母親にも見放され(病身の母親は彼を激しくなじったあとそのまま絶命する)、弟に町外れのゴミ廃棄場に連れて行かれたところで警察に追いつかれ射殺されたところでENDマーク。
複数の視線が交錯し、緊迫感に満ちた銀行強盗とそれに続く逃走シーンがなかなか良かった。
母親が一人非英語圏の訛りがあるのが気になって、役名でググるとドイツの街の名前が出てくるので多分ドイツからの移民という設定なんだろう。移民の子という設定がどう効いているのかいないのかはよくわからない。

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母親役のLisa Golmという人のwikipediaページがあったので見てみると、やはりドイツ出身の俳優で脇役俳優として多数の映画に出演して最後はイスラエルで亡くなったらしい。監督のマックス・ノセックもドイツからアメリカに来た亡命ユダヤ人のよう。

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