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『恐怖の一夜』(1950、マーク・ロブソン)

病身の母親と二人で暮らす少年、花屋の配達の仕事は薄給で貧し生活の中、遂に母が亡くなってしまう。母親に満足な医療を与えられなかったことを悔いてせめて葬儀だけでも立派なものにしようと奔走するがその中で相談に行った教区の神父を誤って殺してしまう。
捜査から逃れつつ、母の立派な葬儀を諦めきれない少年。ところが別な強盗容疑で捕まった街のゴロツキが神父殺害で誤認逮捕され、罪を逃れられたかと安心するが、柩で葬儀を待つ母の顔を見るうち良心に目覚め自首を決断する。
と言うお話。犯罪映画いうより少年の成長ドラマ。今の言葉ならヤングケアラーと言えるかもしれない少年を『夜の人々』のファーリー・グレンジャーが繊細に演じていて素晴らしい。貧困の中仕事と母の世話に必死で、18,9にはなっているが中身は未熟で視野の狭い子どものままと言うような痛ましを表現していると思う。
少年の住む安アパートの吹き抜けの周りに様々な人が暮らす空間の感じも印象的。

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