『高い標的』(1951、アンソニー・マン)
大統領就任直前のリンカーンの暗殺計画を察知したニューヨーク市警の警官が実行犯が乗り込んだと見られる夜行列車に乗り込み捜査しようとする。ニューヨークからワシントンDCに到着するまで、ほぼ汽車の中で展開するミステリー映画。
警官とは言っても、上司に捜査を反対され(管轄外という理由だったかな)バッチを投げ付けて出てきたとか、車内で会うはずの協力者がいきなり行方不明で切符も受け取れないとか、地位・権限も不安定なところから始まるのが面白い。
端役に見えた人が後で重要な役割を果たすところも、今の言葉で言えば伏線回収というのか、いいですね。特に、南部の裕福な家の兄妹に同行する黒人女性(黒人奴隷だけど、「私たちは姉妹のように育った」と妹が言う)のクライマックスでの役割なんか、ああ、って言う感じですね。
走る列車の中という限られた空間をどう見せるかという面白さもあるし、78分て言う短さでスッキリまとまっててとてもいい。
#映画
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