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『二秒間』(1932、マーヴィン・ルロイ)

1932年作でヘイズコード前の映画、であるせいなのかアクが強い。
冒頭、死刑執行室で立会人が電気椅子のスイッチを入れてから死ぬまでの時間は二秒間という説明を受けた後、死刑囚が入ってきて、執行官の手元が映し出されてスイッチを入れる。そこから過去に遡って、死刑囚の男がいかにしてそこに至ったかを描く、という構成。

死刑囚を演じるのが名優エドワード・G・ロビンソン。善良実直なベテラン高所建設作業員が悪い女に引っ掛かって転落していくというわかりやすいミソジニー物語だった。ロビンソンのアクの強い演技は凄いんだけど、それだけに頼った演出のような気がしてあんまり見どころがない。悪女役にもっと何かあれば良かったんだけど。
結果的に古い昔の女は怖い映画で終わってしまう。

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