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『十字砲火』(1947、エドワード・ドミトリク)

古い映画なので、ネタバレありで書くと、
映画冒頭で殺人事件が起き、姿を消した復員兵の一人が容疑者となるが、捜査の過程を経てその兵士の上官による反抗であることが明らかになる。ユダヤ人ヘイトによるその人物による犯行であることは映画半ばで仄めかされているので、真犯人探しの面白さとは違う。事件に関わる兵士たちの心の揺れ動きや犯人を追い詰めていく刑事の立ち回りぶりがなかなか面白い。
ヒッチコック的な誇張された影や鏡の使い方なんかもスタイリッシュでカッコよかった。
ユダヤ差別・ヘイトへの批判の姿勢は明確で、刑事の捜査への姿勢を動機付けともなっている。


1900円10枚組の廉価DVD BOXの一枚だけど、画質はなんの問題もない。

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