『女王エリザベス』(1939, マイケル・カーティス)

米アカデミー賞第1回視覚効果賞ノミネート作を見るシリーズ6本目。

マット画合成で奥行きのある風景を作り出すという特撮が使われている。合成された背景がのクオリティが高い。テクニカラー映画最初期ということもあってのノミネートかな。
ほとんどが室内劇なのでそれ以外に目立った特撮的場面はなかったと思う。
映画としては、これは隅から隅までベティ・デイビスの映画で、エリザベス女王とエセックス伯(エロール・フリン、めちゃイケメン)との恋愛ストーリーだけど、二人の身を寄せ合うどんな瞬間でも威厳ある存在感が一度も揺るがない。大女優がエリザベス女王という大役を演じているのを見る、というそういう映画です。

フォロー

見たのは古いDVDだけど、画質はそこそこです。修復後のBlurayが米国では出ているようなので(あるいはamazon.comのプライムで配信されている)、そっちで見られるならその方がきっと3色テクニカラーの美しい色彩は楽しめるでしょう。
この映画とか『風と共に去りぬ』、初期カラー映画でコスチュームものを撮りたくなるのよくわかる。独特の色彩が本当に綺麗だからね。

では、ここで世界初のカラー長編とされている『虚栄の市』"Becky Sharp"(1935)を最初の2、3分でいいのでご覧ください。

youtube.com/watch?v=B0rY25U-zM

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