『「音」と「声」の社会史』を出す人の論文がここから読めるぞ。おもしろそう
限定された空間とメディアの社会史研究に向けて
─ 刑務所と「新聞」「ラジオ」はどのような関係を結んできたのか─ 坂田謙司
"「刑務所」という「限定した(閉ざされた)」空間とメディアの関係には,これまで研究の蓄積が殆ど無い。 そもそも刑務所は刑罰の対象者が生活する空間であり,そこで使われるメディアは管理者から受刑者への伝達という管理目的。あるいは,検閲など一定の条件下で交わされる,受刑者と家族等の極めて限られた外部の人間とのコミュニケーションである。その研究視点は当然ながら管理者視点であり,受刑者の権利保護や更正処遇における問題としてメディアが扱われる。また,メディア研究においては,フーコーのパノプティコンが示す空間と身体の監視及び権力作用との重なりで語られるが,刑務所とメディアの関係史やメディア空間的視点での研究は少なくとも国内では行われていない。"
なるほど、おもろいな