落つ鳥、籠に仕舞えど①
「私のアルウェス様なのに!」
そんな言葉を聞いた気がして振り返る。
伸びてきた手が胸元を飾る宝飾品を引きちぎる。
ああ、これはアルウェスが私に…結婚したからと贈ってくれた首飾りで…。
頭上には大きな影で、見上げるのと同時に防護魔法を放とうとした私はつるの魔法に体の動きを封じられて。
遠くにいた夫になったばかりのアルウェスと目が合う。こちらに手を伸ばす彼は中々見ない表情をしていた。
あんな顔いつ以来かしら。もしかしたら見たこともなかったかもしれない。後でからかってやるんだと思っていた。
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夫婦になってからの初めての夜会。
妻になったナナリーにドレスを贈って、髪飾りもパリュールも全て彼女のために誂えた。
挨拶も終わり彼女を少し休ませてあげるために、自分は用事があるからここで料理をつまんでおいてと彼女の近くを離れた。
しばらくして、聞こえた女性の悲鳴のような言葉に振り返る。
最愛の妻に飛び込む女とその頭上には鎖から解き放たれたシャンデリア。
魔法を使う姿勢を示す彼女の動きが止まる。
悲鳴が飛び交う中、僕の手から魔法が放たれる。
美しい海の瞳と目が合う。
すると、美しい笑みを浮かべた。
見た事のない笑顔だった。
記憶喪失6さん
7ちゃんとお付き合いをしていて、そろそろプロポーズでもなんて考えていた6は魔物との戦闘の影響で魔法学校卒業直後以降の記憶を失ってしまった。
7ちゃんは6に自分たちが恋人であることを隠して欲しいって周りの人間に言う。
6は自分の部屋に置かれる見たことない小物に違和感を覚えながら、数年も記憶失ってればこんなものかと納得したり、7ちゃんが卒業後から飛び抜けて美しくなってることにも驚きつつも顔には出さない。自室の机上にあった水色の封筒が誰のために用意したものか分からなかった。
ある時、ハーレで聞こえてしまう。
「ナナリーもこういうの恋人に贈ればいいのに」
「…魔導書でも喜んでくれました」
自分の忘れた数年のうちに、彼女には恋人がいる。自分のままならない想いとの決別は既に終わっているのかと。そんなモヤモヤしてる6さん。
久しぶりに夫婦な67SS。
愛妻家6と恥ずかしい7ちゃんでお送りします。甘い(◡ ω ◡)
https://x.com/kurotoro67novel/status/1832687588949557259?t=KTupD2cFyt9FBlwRIjpRXQ&s=19
スターレイルになんかめちゃめちゃ気になるイケメンいたんだけどあの獣耳の豊永くんだれ
好きなものを好きなだけ。よく見えないものが見えてますがそっとしといてください。食べ物と推しの話しかしない。