憂鬱な月
太陽の君である6は月の国に婿入りし自分の伴侶になった。
理由は分からないけれど、随分と自分のことを好いてくれていて、7自身も間違いなく彼を好いている自覚もある。
でも、月の国には美しい女性が多く平凡で月姫としての力しかない女性としての魅力も少ない自分では面白みもないだろうにと思うともあり。
太陽の君である6はやはり夜会に出れば人気で、7ちゃんが離れれば興味津々と周りには様々な人が取り巻いてる。
私のなのにって思いながらも、太陽は皆のものよねって思い返して、やり場のない不安とかモヤモヤにこんな感情分からないし、きっといいものじゃないって戸惑う7ちゃん。
両親に挨拶をしに行ったきり戻らない7ちゃんを探す6は、夜会の場でぽつりと一人立つ7ちゃんを見つけて、そしてその周りには彼女に声を掛けたがっている男たちもいて、僕のお月様だよって牽制のつもりで7ちゃんを抱き寄せる6。
「どうしたの?」って聞けば、戸惑いながらも幼い嫉妬を吐露する7ちゃんに愛しさを募らせて、そんな心配いらないし、君がいいって言うなら側も離れないって今後の夜会には常にぴったりと2人寄りそっている。
好きなものを好きなだけ。よく見えないものが見えてますがそっとしといてください。食べ物と推しの話しかしない。