科学研究者という生き物が「誰が最初に発見/発明したか」に対して非常に敏感で、正確性に強くこだわることは世間的にもよく知られています。

一方でそれ以外の人的要素、たとえば「どのような経緯・動機で発見/発明したか」等についての正確性については遥かにルーズな感覚をもっている、という点は意外と知られていないようです。

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たとえば、論文で「〇〇という経緯から我々は△△のように着想し、□□を行ったところ予想外にも××という結果が得られ、これは☆☆への応用が期待される」みたいなことが書いてあったとして、本当にそういう順序や動機であることは控えめに言って少数派です。

こういったエピソード的な部分は、論文を書いたり発表資料を作ったりしながら「創作」されることがほとんどです。研究中に偶然見つかったことをさも最初から狙ったかのように書いてみたり、逆に予想通りの結果をセレンディピティだと言ってみたり、まるで信じていない応用例を期待してみたり。

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@haborite

> まるで信じていない応用例を期待してみたり

ここだけは、心の奥底でバカにしているような夢物語でも、どんどん書いていって構わないと思います。私もそのように言われて :naruhodo: と納得して楽しい未来展望をたくさん詰め込むのが、ささやかな趣味となってしまいました。

その内容に惹かれて吸い寄せられてくる犠牲者――おっと失礼、未来ある次世代の方たちが、本当に実現させてしまうキッカケにならないとも限らないですしね :ablobcool:

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