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『宝石の国』最終話まで読んだ。確かにこれを地獄地獄と言うのは、題材も世界設定もすっとばしてキャラの強い感情のみにフォーカスしてその強さをエモ消費するっていういまの日本のオタクの悪癖が出てるのかもな。FGOは聖杯設定によってそれを意図的にやってる(キャラの強い感情とそのエモ消費のための効率的なフォーマットを用意してる)けど、『宝石の国』はそうじゃないのにオタクが手癖ではしゃいでるみたいにみえちゃう。

確か前に読んだときは人体損壊的なイメージが苦手すぎて読めなかったんだけど、そこをちゃんと人間と似たかたちをしているだけの別種のモノとして見るように感覚をスイッチしたら、現実とも小説ともちがうビジュアルな可塑性と可変性をキャラが備えてるのが大事なのがおもしろくて最後までいけた

(つい人間を投影することで勝手に感じられてしまう)残酷さだけじゃなくて、たぶん、先に二次元ジャンルの身体損壊フェチみたいなのを知ってたせいもあるんだと思う。これの先にそういうフェティッシュな欲望でぐへへってるキモいオタクがいるんだろうなって思えちゃって。

まあ、ちっこいスマホ画面で読んでたから雰囲気でしか読んでないし、漫画の絵を読むのが苦手だからアクション場面は何が起きてるのかよくわかんなかったけど。ストーリーだけじゃなくて、SF漫画でしか描かれないビジュアルの美学があって、SF漫画おもしろ!すご!!ってなりながら読んでた。

そういうSF漫画で、人間の感覚のスケールのはるか外を描いてるのに、オタクの手癖で地獄地獄はしゃぐのはやっぱりちょっとオタクはそれだからって感じするな。でもそういうキャラ図鑑的な消費ができるいまどきのエンタメ性を備えながらこれが描けるところがすごいってことなのかも。

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