Mastodonのメディアプロキシについては、恐らくほとんど知られていないと思いますので、少し解説。
まず、Mastodonはリモートから届いた投稿やユーザー、カスタム絵文字などのメディアを、自身の管理下のストレージに保存(キャッシュ)します。
Mastodonは、ユーザーの行動を解析・トラッキングさせない工夫として、外部へのアクセスをサーバが代行し、タイミングをずらし、直接参照させないようにしています。
また、不安定なネットワークではなく、キャッシュした情報から提供することで安定したアクセスを保証し、
不正な情報の埋め込みや、位置情報などの意図しない漏洩を避けるための事前処理をしています。
軽量なサムネイルも生成します。
さて、キャッシュはずっと保持していると延々と増え続けるため、運用上、古いキャッシュを定期的に破棄することが多いです。
この時、メディアが見られなくなってしまっては不便なので、ユーザーが表示しようとしたタイミングで再取得するようになっています。
この代行をメディアプロキシが行っています。
Mastodonは、メディアのURLの代わりにメディアプロキシのURLを渡します。ブラウザやクライアントがそれを表示しようとすると、そのタイミングで再取得してから渡しています。