フサギコさんが、誰も手がつけられなくなっていたMastodonのフロントエンドの書き換え(近代化)に着手されているのは であります。
2016年頃に最初に書かれたコードをベースに改築していっているので、何か新しい仕組みを作ろうと思った時に、基礎が古かったり合理的でなかったりするために、今もいろいろ苦労しています。(全体を整合させるために、ある程度既存コードにあわせた書き方をするしかない)
実は、全部一気に変えちゃおうぜ、っていうプルリクはこれまでも何度かありましたが、テスト可能な範囲で少しずつ変更を入れていくというアプローチをとった人はいなかったので、これまでのものは受理できなかったんですね。
そういう意味でも、今回はすごいのです。
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マストドンのコード、特にフロントエンドをなんとかしたい、あるいはなんとかしている - このIP網の片隅で
https://fusagiko.hatenablog.jp/entry/2023/05/05/134347
そうそう、古いまま=悪い、で捉えるかなと思うので補足しておくけど、
Mastodonが保守的なのは凄くメリットが大きくて、
2017年にアカウントつくって久しぶりに戻ってきた人も普通に使える学習コストの低さ(解説記事も長く使える)、
CSS書いてもDOM構造が大きく変わらないのであまり手を入れずに長く使えるし、
APIも大きな改訂時にはv2を増やしたりして後方互換性を維持するようになっているし、
(書き方が悪い例を除けば)クライアントアプリもずっと使えたりしますよね。
フォーク勢も、追従でそれほど苦労せずにやってこれています。
長期メンテナンスされているコードなので、あらかたバグもつぶされていて、新たに入りにくい。
たとえば操作ボタンなどのアイコンのフォント(Font Awesomeっていうのを使ってます)も、新しいバージョンがいくつもあるんですが、これまでと大きくイメージが変わらないよう、わざと古いものを使い続けていたりします。