『注目のハッシュタグ』関連のプルリクエストをいくつか本家に行い、一通りマージされました。次のMastodon v3.6あたりから有効になる見込みです。
Fedibirdから機能を移植する形で行いましたが、Eugenさんからの修正が入り、少し性格の異なる機能になりました。
『注目のハッシュタグ』は、自分の投稿の中から、注目して欲しいハッシュタグを自分で指定しておくことで、そのハッシュタグに絞り込んでみてもらうことができる機能です。
割と昔からある機能ですが、ログインしていない状態でアカウントの公開ページをみた際にしか表示されておらず、あまり活用されていませんでした。また、リモートサーバでは認識していませんでした。
今回、これをログインして普段アクセスしているWebUIから確認し、注目のハッシュタグで絞り込んだ表示ができる機能と、リモートサーバと連合して同期する機能を実装しました。
Fedibirdではカテゴリー的に投稿を分類して絞り込める機能として実装されています。
本家ではオマケ的な位置付けで、トレンドの一種としてサイドにさり気なく表示されます。(実質シングルカラム時のみ)
で、技術的な話。
ActivityPubではactorの保持するコレクションとして、inboxやoutbox、followers、followingなどが定義されていますが、MastodonではここにfeaturedとfeaturedTagsを追加しています。
featuredは固定投稿(ピン留め)を実現するもので、featuredTagsが注目のハッシュタグです。
本当はfeaturedにNoteやHashtagなどをまとめてしまいたかったのですが、当初Noteだけのコレクションとみなされていたことで、他実装との互換性のみならず、古いMastodonとも連合が壊れてしまうという現実問題があり、やむなく追加したのがfeaturedTagsです。
今回は将来を見越してfeaturedにNoteやHashtag、あるいはActorなど未知のタイプが来ても対応できるように調整してあります。
また、これらのfeaturedコレクションに対してAdd/Removeアクティビティで追加・削除を送信・受信できるように仕組みを整えました。