masterに、アカウント単位で投稿画像へ閲覧注意を強制する機能がマージされました(私が作ったヤツ)
https://github.com/tootsuite/mastodon/pull/14361
モデレーションのための機能で、ローカルユーザー、リモートユーザーの双方に適用できます。
自分のサーバの基準として、閲覧注意にして投稿して欲しい画像を、閲覧注意に指定せずに投稿するユーザーに対して、すべての投稿画像を閲覧注意に強制する設定が可能になります。
ローカルユーザーに対して指定した場合、本人の指定にかかわらず、連合するリモート先に対して閲覧注意を指定した状態で配送されます。
これを解除した場合、ローカルでは投稿者本人が指定した状態に戻りますが、リモートに飛んでいった投稿については変更できないため、他のサーバでは閲覧注意になったままになります。
なお、投稿者本人がログインした状態でみると、投稿者が指定した通りに見えます。
リモートユーザーの場合、自分のサーバでのみ閲覧注意扱いになり、解除すると元に戻ります。
主に、サイレンスやサスペンドでは処分が重すぎる場合に、閲覧注意だけで済ませるための機能です。
この追加機能の件、事情がよくわからないかもしれないので、少し補足しておきましょう。
自分以外の一般利用者を抱えているサーバでは、『画像が閲覧注意になっていないので対応して欲しい』という通報が利用者から来ます。ローカルユーザーに対する、リモートからの通報もあります。
通報内容が妥当であれば、管理者・モデレーターは職権で特定の画像付き投稿を閲覧注意に変更することで対処します。(閲覧注意では足りない場合は削除することもあります)
しかし、たまたま特定の投稿が問題になったのではなく、特定の投稿者の投稿が日常的に対象となる場合があります。
この場合、その投稿者のためにひたすら手作業で対応するか、サスペンド(アカウントを停止して以降の投稿を拒否する)する判断となります。
ほとんどの場合、前者の対応は困難なので、後者(サスペンド)を選択することになります。
この時、今回導入した画像の閲覧注意を強制する(自動適用する)機能があれば、アカウントのサスペンド処置を回避することができるようになります。
従来はBANするしかない投稿者を、画像だけ伏せて許容するための機能です。
投稿者本人の、伏せずに見せたいという意志を尊重するため、BANした方が適切な場合もあるかと思います。そこは個別に判断してください。