たぶんOSS系のアプリケーション開発をしたことがないとピンとこないと思うんだけど、
ソフトウェアって、自分で書くコード以外に、もの凄くたくさんの、他人の成果物を組み合わせて作るんですよ。
それが10や20ならまだしも、100を超えたりもする。そして、それぞれの成果物は、やはり誰かの成果物の上に構築されている。
これ、もの凄く権利関係が複雑になるワケです。
これを安心して利用することを保証してくれるのが、今回話に出てきたAGPLなどのライセンスです。
基本的に、誰かが自分のコード部分について独占しようとすると関係が破綻するので、コードを誰でも参照できるようにし、成果物に追加の制約を課せないようになっています。
ライセンスを各国の法律とどうすりあわせ、裁判所で判例を積み上げて、という話もまぁ大事なのですが、それ以前に、
そもそも開発者がお互いにこれを大切に守る・約束することで成立させている。
だからまぁ、平然と無視する態度をみたら、そりゃぁ怒るわけです。
これが、今回のひとつのコンテクストです。