『黄金列車』について書いてみようと思ってから、いろんな人の評価や対談なんかを読んだり、ウェブの合評会とかも潜って聴いたりしたけど、あれ、俺が見つけたこれって『黄金列車』のすごくおいしいところのはずなのに、誰も書かないなと思ったので、慌てて書いた。
慌てて、と言っても、何回も読み返さなきゃ色とか日付は確認できないし(キンドルとかなら検索一発だったんだろうか。電子書籍やっぱり入れるべきなのか)いわゆる文芸批評でも、僕の書き方は映画のそれと同じテマティスムなので、どうしたって時間はかかる。
でも、読みながらちゃんと資料とつき当てていけば、あえて書かれていない街中の橋の名前が判ったり、登場人物の凡その住んでる場所も判ったり、とにかく楽しかった。ホロコーストがらみの本ばっかり一年ぐらい読んだので、学生の時から比べて、ナチの知識がアップテートされたのもよかった。