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昨日は『骨を掘る男』を観てきた。
沖縄の豊かな自然をはっとするほど美しい構図で捉える奥間監督は戦没者遺族のひとり。会ったこともなく、また遺骨も見つかっていない祖母の妹のことを本当に悼むことができるのかという問いに端を発し、「行動的慰霊」として30年以上戦没者の遺骨を掘り続けている具志堅さんの姿を追いかけていく。そしてその「行動的慰霊」が辺野古基地の埋め立て土砂問題へも繋がっていく。
映画の中で読み上げられていく戦没者の名前には、朝鮮半島にルーツを持つひとびとや、ヨーロッパから渡ってきたアメリカ兵なども含まれていて、戦争そのものが多くの命を奪っていることを思わずにはいられない。
具志堅さんは「戦争をしないこと」が「慰霊」であると言う。沖縄で暮らしたことのないわたしにもできる「慰霊」は、戦争を拒むこと、沖縄ばかりが負担させられている米軍基地や自衛隊の防衛拠点に対して強く反対していくことでもあるのだと思う。観て良かった。

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