ザ戦(新鮮な怒り) 

脚本は「男と男が見つめ合う先に未来はない」とか弦流に言わせた挙げ句殺すんじゃないよ!弦流は「社会を変えたい」と望んだのにその仕打ちがこれではあんまりだよ!無責任に未来に託すんじゃなく弦流にそんなこと言わせる社会規範の方をいますぐぶち壊そうとしろ!!!
最低限の譲歩として湧水様が描く同性愛差別のない国家像まで見せてくれなきゃ納得いかないかな、わたしは。
ただそういう描写があったとしても、ピンクウォッシュめいてるな、と思えてしまう。LDHという企業がクィアへの支援をしたところ、わたし見たことないし。知らないだけだったら申し訳ないけれど。『SOLDIER LOVE』の顛末からLDHという企業への視線が厳しめになってることは否定しないです。

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ザ戦(感想) 

ザ戦、本編のハイローをなぞってはいるんだけど、けっこう真逆だな〜、という印象を持ちました。それは本編が「生きる場所」を守ろうとする「個人」たちの物語だったのに対し、ザ戦は「国民」を守ろうとする「国家」の物語としての側面があるように感じたから。
わたしは須和国のふたりが結構好きでした。黄斬の根底には「国家」という権力に疑問を呈する心があり、戦争も、権力を求めて起こる内戦も「国家」が存在することに起因すると解釈するシーンがあるのが良いんですよね。まあそういう思考になるのは「心の弱さ」が起因してると断じられてしまいがっかりはしたんですが。そして吏希丸の方が国王の血を引いているというのがおもしろくて、指導者には王の血よりも重要な資質があると考える吏希丸は決してその「血」に縛られないんですよ。そして吏希丸は黄斬を指導者として信頼しすぎるあまり「国家」をかれに背負わせようと行動に出てしまう。黄斬は吏希丸と一緒に背負いたかったと思うんだよね。本筋で言いたいとこそこじゃないんですけど、その解りあえなさがなんか刺さってしまい……。

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