SOLDIER LOVEの件でわたしがTHE RAMPAGEチームに期待したのは「一度リリースされてしまった差替え前の『SOLDIER LOVE』の歌詞が差別の扇動として機能し、実際に東南アジア・太平洋諸島にルーツを持つファンダムへのヘイトが起きてしまったこと」への真摯な対応だったのだけど、少なくともアルバムリリースの今に至るまでそこへの言及がない時点で、「(意図はなかったとしても)すでに起きてしまったこと」に対して向き合えていないな、と感じる。
差し替えられた当該歌詞部分は、リリース当初、それこそ最初の批判の時点で差し替えられたのなら及第点だったろうなと見受けられるけれど、実際のヘイトが起きてしまった以上、その時点からは単に歌詞を差し替えるだけの対応では足りなくなってしまったと思う。
いまのTHE RAMPAGEひいてはLDHが「アジア/世界への進出」を口にするたびにわたしの脳裏に「厚顔無恥」という言葉が過るし、批判的思考の見えない現状追認の姿勢はダサいと感じてしまうので、追いかけたいとは思わない。
ただ帝国主義と植民地主義に反対し、反レイシズム・反差別を掲げてくれたら考え直せるかもしれないけど、「もう遅すぎる」と思ってしまう可能性も否定できないな。