ユーリにずっと好きだと言われて嬉しくてそれでも自分は教師で年上のしがないゲイのおっさんで今ならまだ選択肢があると徹底的にユーリの愛情を否定して貶して嘲笑って振った事を今もずっと引きずってて…同窓会の知らせを貰った時に真っ先にユーリに会いたいと思ってしまい参加したレイヴン先生②/ユリレイ
「……おっさんのこと好き"だった"ぜ」
「はいはい、さっさと奥さんのとこ帰りなさい」
「ああ、そうする。鍵かけてポストに入れとくからな」
「はーぃ……」
明るめの声で返事をしたレイヴンが玄関が閉まってガチャと鍵がかかる音を遠くで聞いてう"ぅぅ〜〜〜とこれまで経験したどの失恋や別れよりも辛いウルトラ級の失恋の痛みに唸るレイヴンが「俺は今も好きなんだよ"ぉ〜〜…!」とヤケクソに吐き捨てる。
「やっと言ったか」
頭の上から聞こえてきたユーリの声にレイヴンが顔を上げるとひでぇ顔と学生の頃と変わらない笑い顔でこんなのでも役に立つんだなとスマホリングが外れたスマホカバーと薬指のリングを見せる。
「くっそぉ…何よぉ〜…最ッ悪……俺の9年、一体何だったのよぉ……」
「へぇ………そりゃ、初耳だ」
しまったと思ったがレイヴンが鼻水や涙でぐしゃぐしゃの顔を隠す前に唇にキスされてそのまま片思いに終止符をうって恋人としてスタートしてほしい。🔚