「囚われた国家」感想文の続き
囚われた国家の場合、あそこで実際に「リパブリック讃歌」の神に捧げた敬虔な信仰心みたいな歌詞が、宇宙人への忠誠を示す歌詞に意図的に解釈を捻じ曲げられていたよな
確かテロに向かう車中の中でも同じようなセリフがあった
「昔はアメリカは腐敗していたけど宇宙人が来てくれて逆に政治も経済も社会も全部改善した」
そんなラジオかなんかが流れていてテロリストの一人が「前は私もそう信じていた」みたいなセリフを言うよよな
スタジアムテロのシーンはその構図をそのまま引っ張っているのよ
神を讃える歌を宇宙人を讃える歌として再利用しみんなが一体となって嬉しそうにそれを合唱している
その映像がただひたすら美しくて正直圧倒される
「本当はこのままの方が良いんじゃないか・・・?」って見ていて少しだけ思わされる
けど主人公達はそうは思っていない
テロの実行犯らが待機するそれぞれの居場所では彼らの耳にそれらの歌声はとても歪んで聴こえている
彼らはしっかりとその歪んだ音を聴きとれている、そういうこと
これ考えた人天才的な演出してるよな
それ読み取れてる俺もすげえ
反響して歪み醜く聞こえる歌声、リパブリック讃歌
#映画感想文
醜さを引き裂く爆発音はいつも美しい、囚われた国家