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風邪をひいていると、不安感もひどくなることがあります。その原因の一つは、免疫系の活性化によるものです。風邪のウイルスと戦うために、免疫細胞がサイトカインという物質を分泌します。サイトカインは炎症を引き起こすだけでなく、脳にも作用して、気分や行動に影響を与えます¹。サイトカインの増加によって、不安や恐怖、うつなどの精神症状が生じることがあります¹。

もう一つの原因は、ストレスによるものです。風邪をひいていると、体調が悪くなったり、仕事や家事ができなかったり、周囲に迷惑をかけたりすることを心配するかもしれません。このようなストレスは、自律神経のバランスを乱し、ストレスホルモンの分泌を増やします。ストレスホルモンは、免疫系の機能を抑制したり、セロトニンという神経伝達物質の減少を招いたりします²³。セロトニンは、精神を安定させる働きがありますが、その減少によって、不安やうつなどの精神症状が生じることがあります⁴。