湊かなえ『告白』読了。
フォロイーさんの推薦。
なんかこのお話の舞台の学校、90年代後半から00年代の少年漫画とかドラマとかのちょっと荒れてる学校みたいだな。
冒頭の牛乳の話題からして、悪意が停めどなく滲み出していて芬々としているわけなのですが。
登場人物たちは、自分では賢明だったり無垢だったりしているつもりで、実は愚かで醜悪で。その愚かさを嘲笑しているのが、このお話ですね。
んでまあ、その愚かさの在り方が発言小町的というか、あるあるな感じで、最大公約数的なんですよね。
なんかどっかで見たもので構成されている。
まあ、テンプレというやつですね。
最大公約数的なものをガツっと掴んで形にする、作者の手腕は鮮やかです。
最大公約数的なので、あるあるだったりざまあだったりといった愉悦もあるにはあるのですが、テンプレなんで逐一浅薄で。
#読書
犯罪をおかす少年が読んでた本がドストエフスキーとか、典型的過ぎて、うわっ、浅ぁってなりませんか?
普段は電子工学の話しかしなかった母親が贈った本なのですが、電子工学の話しかしない人間はドストエフスキーなんて読まねえよ(偏見)。
しかもドストとセットで、ツェルネーゲフ贈ってんですよ?
わたしはもっちょい、個々の人格とかに根差したものから発生したものを摂取したい感じですかねー。
オススメ、ありがとうございました。勧められない限り読むことはなかったと思うので、いい機会になりました。
ご明察どおり、あんまり合いませんでした。大根さんのことを理解しておられる。